




「もしも世界の人口の99パーセントがゾンビになっちゃったんなら、早くゾンビになって、何の心配もなく、うおーって歩き回ってた方がマシじゃない?人間でいようとするから辛いんじゃない?」(いち、に、さん)
音楽家、作家、映像作家など多彩に活躍するソウルのアーティスト、イ・ランによる、待望の初小説集。
どこか知らないぶっとんでいる世界の物語だと思っていたものは、けれども身近な出来事とよく似ていました。
混沌とした世界を行くならいっしょに。うずくまる人びとの手をやさしくひっぱってくれるような、すべてを問いなおす13の物語。
心がざわつく素敵なイラストは、工藤夏海さんによるものです。
発行:河出書房新社
発行年:2020年
サイズ:B6判変型
ページ:284p