





父・安西水丸の好きなもの、お気に入りのものを眺めながら、父との大切な記憶を辿る清らかなエッセイ。
カレー、フォークアート、自転車、灯台、スノードーム、マティス、ベン・シャーン。
何が好きかを大切にして毎日を送っていたという安西水丸さん。移り変わる時代に常に向き合いながら作品を描き続け、誰よりも描くことが好きであるという強い気持ちを貫きました。
旅先や訪れた場所で青インクの万年筆を使ってスケッチしたブルーインクの作品とともに、忙しくともいつも優しく頼もしかった、父の姿が綴られています。
「父がいなくなって世界はがらりと変わってしまったけれど、父のくれた大切な時間を経て今の自分がありこれからも続いていく。」
発行:新潮社
発行年:2021年
サイズ:四六判変形
ページ:167p