ー綴じると綴るこの日々にー 日々を懸命に生きるようすを知るのはうれしいものです。 製本会社に勤める笠井瑠美子さんが、本と本のまわりの出来事を綴った小さな本。 本、製本、仕事、死、ジェンダー…、毎日を過ごすなかで自分を自分で導くための道標を探しつづける笠井さん。 「崖を崖とも知らずに張り切って走る」ことは時にとても重要で、そんな無防備な姿勢によって、周囲も、自分自身さえも救われることがあるように思います。 「本は、そういう人たちにここまで支えられてきた。それはなんてことないようで、これからの本について考える時に意外と大事なことだと思っている。本を好きな人とだけではこの場所を支えつづけるそとは不可能なはずだからだ。」 発行：十七時退勤社 発行年：2021年 サイズ：文庫版・糸綴じ